情報資料室 - NHK記者過労死 「公表望まず」を両親否定 謝罪、死後4年間なし

NHK記者過労死 「公表望まず」を両親否定 謝罪、死後4年間なし

2017/10/14 17:33
毎日新聞2017年10月14日 大阪朝刊

https://mainichi.jp/articles/20171014/ddn/041/040/016000c

NHK記者の佐戸未和(さどみわ)さん(当時31歳)が2013年に過労死した問題で、佐戸さんの両親が13日、厚生労働省で記者会見した。「未和は自分の過労死の事実をしっかり伝え、再発防止に役立ててほしいと天国で望んでいる」と訴えた。また、NHKが「当初、遺族が公表を望まなかった」と説明していることに対し、両親は「そんな事実はない」と否定した。

 両親やNHKによると、佐戸さんは一橋大を卒業し、05年入局。首都圏放送センターで東京都庁などを担当。13年6月の都議選、同7月の参院選を取材し、参院選の投開票日の3日後に亡くなった。

 佐戸さんは結婚が決まっており、婚約者に結婚指輪をはめてもらい、荼毘(だび)に付されたという。

 両親が佐戸さんの過労死がNHKの内部で伝わっていないと強く感じたのは、今年に入ってからだった。母親が過労死のシンポジウムなどに行くようになり、取材に来ていたNHKの記者やカメラマンに話しかけたが事実を知らなかった。「長時間労働を取材する現場の記者が知らない。声を上げなければ埋もれてしまう」と思ったという。

 NHKは、佐戸さんの死後4年以上たった今月4日に過労死の事実を公表。しかし、両親は発表内容に事実誤認があるとして会見することにしたという。NHKが「(14年5月の)労災認定後におわびした」としている点について、両親は「謝罪は今年9月までなかった」としている。

 父親は「労働時間の管理をしっかりやる意識、それをさせる組織のルールが厳格であれば、未和は死なずに済んだはずだ」と語った。母親は「娘はかけがえのない宝、希望でした。この苦しみを背負う人が二度と現れないよう祈っている」と訴えた。 NHK広報局は、過労死の公表について「代理人弁護士からは、当初からご両親が望んでいないと聞いていた」と改めて説明。謝罪を巡る食い違いについても「労災認定後に当時の首都圏放送センターの責任者が両親に謝罪した」と繰り返した。

 また「ご両親には過労死を防げなかったことを心からおわび申し上げます。ご両親の思いを真摯(しんし)に受け止め、働き方改革に不断の取り組みを行ってまいります」とのコメントを発表した。【古関俊樹、犬飼直幸】
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