情報資料室 - 「45歳リストラ時代」がやって来た! 「まだ大丈夫」が危機拡大、1秒でも早く動け (1/18)

「45歳リストラ時代」がやって来た! 「まだ大丈夫」が危機拡大、1秒でも早く動け (1/18)

2020/1/18 12:00

「45歳リストラ時代」がやって来た! 「まだ大丈夫」が危機拡大、1秒でも早く動け
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200118-00010001-nikkeisty-bus_all&p=1
2020/01/18(土) 7:11配信 NIKKEI STYLE

「45歳リストラ時代」がやって来た! 「まだ大丈夫」が危機拡大、1秒でも早く動け
希望しない中高年にまで退職勧奨が広がりかねない(写真はイメージ)=PIXTA

《連載》次世代リーダーの転職学 ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

2018年以降、中高年を対象とした希望退職の流れが加速しています。東京商工リサーチの調査では、19年1〜11月の上場企業の早期・希望退職者の募集が1万人を突破したと発表されました。20年以降も、業績好調な企業を中心に相次いで早期退職募集の実施が判明しており、この勢いは止まりそうにありません。40歳以上のホワイトカラーにとっては、転職希望の有無にかかわらず、向き合い方を考えなくてはならなくなってきました。

■「45歳リストラ」が一般化 前提の変化を見誤るな

17年にニコンの希望退職1000人募集など、希望退職を公表した上場企業が5年ぶりに増加して以来、18年のNECによる希望退職募集の発表など大企業の希望退職実施は増加しており、19年5月にはトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言したことがニュースになりました。19年に希望退職実施を公表した企業数は36社(11月末時点)と、2018年より増える傾向にあります。

今回のリストラで特徴的なことは、黒字であっても希望退職・早期退職に踏み切っている企業が多いことです。従来、労働組合の抵抗もあり、最後まで雇用維持を原則としてきた重厚長大産業の大企業のリストラ加速。それだけ大企業の構造改革の大車輪が、ついに本格的に回転し始めた状況と言っても過言ではありません。

日本の大企業にとって、政府が主導する70歳までの雇用延長は固定費負担を増大させるリスクとなっており、同時にIT(情報技術)やグローバルに強い優秀な若手人材の採用やリテンション(そのための若手・高付加価値人材向けの処遇づくり)も重要なテーマであるため、その原資を生み出すためにも、年功型の賃金制度の恩恵を受け続けてきた40代以上の年齢層のリストラがいよいよ待ったなしになった、ということだと思われます。

■退職を希望しない中高年にも退職勧奨

実際、早期退職を実施している大企業の多くは、AIやデータ解析、グローバルビジネス、新規事業領域などで若手専門職の中途採用を強化。従来の職能給制度の枠を超えた高額報酬を支払う事例も増えています。

この流れがさらに加速すると、「希望退職者の募集」にとどまらず、退職を希望しない中高年にも退職勧奨(またはそれに近い状況)が促進される事態が予想されます。希望退職者の募集の段階では、「私は定年まで辞めるつもりはない」と言ってスルーできていても、企業が本気で人材構成比を変えようと動き始めたら、もはや人ごとではなくなってしまいます。

メガバンクや電機メーカーなどの大企業からの転職は、ごく初期の頃に退職するアーリーリタイア層は希少価値があり、転職先の選択肢も豊富にあることが多いのですが、希望退職募集がニュースになってから出ていく場合には、市場への人材供給量が増加することで相対的に市場価値が低下し、行き先が見つかりにくくなるという傾向もあります。

時間が経過するほどに自分の年齢も上がり、年齢的な需要のハードルも高まってしまうため、今回のような時代の構造的な地殻変動への対応は、1分でも1秒でも早く動くに越したことはありません。

■自分を守るほどリスク拡大

50歳を超えて「キャリアのはしごを外されてしまった」という状況になってから嘆いても遅すぎて、実行可能な打ち手はきわめて少なくなってしまうおそれがあります。「何となくではあるが、今の会社で将来の自分のキャリアに不安がある」と少しでも感じているなら、今すぐにでも、せめて「対策を検討する」ことは始めるべきだと思います。

新卒入社して以来、同じ会社に勤め続けている場合など、環境が大きく変わらないまま20年以上経過して、年齢も40歳を超えてくると、思考や行動習慣が固定してしまい、変化することが難しくなります。社内での経験値が上がり、ポジションもできあがってくるので外部から変化を求められることもなくなります。よほどのことがない限り、自ら変化するモチベーションも生まれにくくなります。

ニュースや友人・知人のリストラ体験など、変化を感じる情報が耳に入ってきても、「正常化バイアス」が働き、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまうようになります。「自分だけは大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと思い込むことで問題を先送りすることになるのです。しかし、一度変化が始まったら世の中の時流は決して逆戻りすることはありません。

そうやって自分を守れば守るほど、変化対応が遅れてリスクが増大することになります。40歳からのキャリア不安に対策案を練るためには、まずは自分の中の固定観念や過去の常識を取っ払う必要があります。

■越境できる道をいくつつくれるか

人間は過去の成功体験にとらわれやすく、過去を美化しがちな生き物です。いったん抱いた観念が固定化しやすく、意思決定をする際に無意識のうちに二項対立で考える傾向を持っています(安定的な大企業vsハイリスクの中小ベンチャー企業、など)。過去から未来を予測するときに、どうしても直線的に考えてしまう傾向もあります(「これまで給料が上がってきたから、これからも上がっていくはずだ」という思い込みなど)。これらの心理的な落とし穴には十分に注意する必要があります。

固定観念を取り払うには、自分の頭の中にあるかもしれない(自分でわかっているわけではない)思い込みや決めつけを、ひとつひとつ疑問を持って、事実をもとに判断しなおす地道な努力が必要です。その作業を進めるためにも、今後のキャリアに関する最も悲観的な未来予測を仮置きし、その環境が現実に起こったとして、最善の選択になりうる道を模索する必要があります。

自分自身が過去積み上げてきた実績、社内や業界など狭い世界での自分への評価、自分の成功体験として信じきっている方法論や行動習慣を、一度、全くなかったこととして頭の中で捨て去ってしまい、ゼロベースで自分の新しい強みを再構築していっていただければと思います。

そのときに最優先で考えたいのは、これまでやってきた業界や仕事とは全く無縁の領域で、自分のビジネス感覚が生かせるような仕事をいくつ思い付けるかということになると思います。自分の得意領域は「最悪の場合にいつでも使える保険」として横に置いておいて、まずは経験のない越境分野で仕事の自信を深められるような働き方の検討をすることをお勧めします。

■中長期での大胆な変化を、小さく刻みながら進める

会社員として長期間働いていると、自分を他人の期待に合わせることに慣れすぎてしまっているケースがあります。自分以外の誰かが作ったゲームに参加して、誰かの指示を受けることが常態化していると、いざ自分の強みが発揮されなくなったときに、心身ともに消耗が激しくなってしまうこともあります。自分の能力の使い道を自分自身で意思決定し、貴重な人生の時間を使う主導権を自分が持つという感覚を取り戻すことによって、他人に揺さぶられて不安を感じるリスクは軽減されます。

大きな時代の変化に対応するためには、身軽かつ臨機応変に自分を変えていく必要があるシーンも増えていきます。表層的な企業規模や知名度、年収や役職などに過度にこだわるのではなく、「何をするかより、何をしないか。何を得るかより、何を捨てるか。何と関わるかよりも、何と関わらないか」というように、人生において重要なことをシンプルにしておくことも一つの方法です。

そのうえで、5年後・10年後にどのように働いていたいかという大きな絵を描いておくこと、かつそこに近づくために、小さくてもいいので何かの実行を始めておくことは不可欠です。大きな変化を伴う目標も、期間やサイズを細かく刻んで分解することで、リスク回避につながることもあります。

経験のない領域で、新たな仕事人生を設計するというと、とても大げさに聞こえますが、副業や兼業レベルで小さな実験を繰り返すことを通じて、これまで見えなかったものが見えてきたという人はたくさんいます。環境の変化に対応し、自分の考え方、習慣を変えられるうちに行動を起こしておくことをお勧めします

黒田真行 ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。2019年、中高年のキャリア相談プラットフォーム「Can Will」開設。

 

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