菅総理大臣が中部電力の浜岡原子力発電所の運転停止を要請したなか、東京の都心では1万人余りの市民が集まり、浜岡原発だけでなく、すべての原発の停止や廃止を求めてデモ行進を行いました。
デモ行進は原発反対の運動を行っている市民団体が呼びかけ、主催者によりますと、インターネットで知ったという家族連れや学生など1万人余りが首都圏をはじめ、各地から集まりました。東京・渋谷の代々木公園をスタートした参加者たちは、「原発はいらない」といった呼びかけのほか、6日の運転停止要請を受けて「浜岡だけでなく、ほかの原発も止めよう」などと声を上げながらJR原宿駅や渋谷駅周辺を行進しました。
デモ行進に初めて参加したという30代の会社員の男性は、「福島第一原発の事故で改めて原発の怖さを知り、何か自分にできることをしたいと思って参加しました。時間はかかっても原発をすべて止めるべきだ」と話していました。また、50代の主婦は、「子どもたちの放射能への影響が心配で参加しました。節電しないといけないとしても、順番にすべての原発を止めて、日本が世界の先頭に立って別のエネルギーに転換してほしい」と話していました。