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トピックス
第77回 「フリーランス新法」案を考える(1) 無権利労働拡大ではないか?
「フリーランス新法」案 通常国会に上程 政府は、2023年2月22日、「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律案」(略称「フリーランス・事業者間取引適正化等法案)を閣議決定し、同日、国会(通常国会)に提出しまし […] -
トピックス
第76回 EU単独自営業者の団体交渉ガイドラインの画期的な意義
画期的なEU新ガイドライン(2022.9.29) 欧州連合(以下、EU)委員会は、2022年9月29日、「単独自営業者の労働条件に関する団体協約への欧州連合の競争法の適用に関する指針(Guidelines on the […] -
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第75回 ラナプラザ事件と労働人権実現をめざす国際動向
今回は、前回のエッセイ〔第74回 映画「メイド・イン・バングラデシュ」を見て考える〕に続いて、2013年の「ラナプラザ事件」以降、世界の衣料品下請網(Global Supply Chain)の最上流国バングラデシュの労 […] -
外国の労働・社会関連情報
第74回 映画「メイド・イン・バングラデシュ」を見て考える
6月末、見逃していた評判の映画「メイド・イン・バングラデシュ」をやっと見ることができました。期間限定で再上映されることを知って、暑い真昼の九条(大阪)の街を探し歩いて、何とか小さな上映館にたどり着きました。 定年退職 […] -
トピックス
第73回 関西大学解雇事件・勝利和解の意味を考える
週刊金曜日の注目記事 Asu-netが支援してきた「関西大学の解雇事件」の「勝利和解」について、最近の『週刊金曜日』に、村上恭介記者による注目すべき記事が掲載されました(「法人が解決金5300万円支払い元教諭と和解 […] -
外国の労働・社会関連情報
第72回 臥床断想④ Amazonでの労働組合結成のニュースを聞いて考える(下)
アマゾンの異常な働き方が問題化 2010年代以降、アマゾンが急成長する一方、その職場での労働災害の発生率が異常に高いことが問題になりました。とくにコロナ禍で宅配サービス重要が増えて、感染リスクがある中で、アマゾン社の労 […] -
外国の労働・社会関連情報
第71回 臥床断想③ Amazonでの労働組合結成のニュースを聞いて考える(中)
「無労組政策」を進めるアマゾン 1994年に会社が設立されて以来、約28年間、アマゾン社には労働組合がない状況が続いてきました。正確な表現では、アマゾンのアメリカにあるすべての職場に、全国労働関係法(NLRA)に基づい […] -
外国の労働・社会関連情報
第70回 臥床断想② Amazonでの労働組合結成のニュースを聞いて(上)
私が3月末、入院し手術を受けていた時期に、アメリカから、労働運動をめぐる新たな動きが報道されました。アマゾンのニューヨーク・スタテン島にある大型倉庫で、初めて「労働組合が結成された」というニュースです。ニュースは、アメ […] -
トピックス
第69回 臥床断想① コロナ禍で入院して考えたこと(22.04.14)
3月末に入院し、4月12日まで入院生活を過ごしていました。これまで何度か入院生活を過ごした経験がありますが、今回は周囲が「コロナ禍」で大変な状況での入院であること、また、全身麻酔を伴う臓器摘出という点で、従来のカテーテ […] -
外国の労働・社会関連情報
第68回 チリで新たに就任したボリッチ大統領に注目する
スペイン語の勉強を始めて約3ヵ月が経過しました(勉強を始めた、理由・きっかけについては、「第66回 世界の労働動向とスペイン語学習」参照)。予想していた通り、なかなか進歩しません。最初に戸惑ったのは、文字・発音がイタリ […] -
トピックス
第67回 世界の労働者・市民の「戦争反対!」の声を聞き、野蛮な軍事侵攻を即時中止せよ!
ロシア(プーチン政権)による軍事侵攻への憤り ロシア(プーチン政権)が、2022年2月24日、ウクライナへの軍事的攻撃を開始しました。国連憲章をはじめとする国際法違反の今回の侵攻は、多くの人々の殺戮と破壊を伴う野蛮な戦 […] -
外国の労働・社会関連情報
第66回 世界の労働動向とスペイン語学習
メキシコ、スペイン、チリの労働ニュースに魅かれる 日本ではあまり報じられていませんが、世界では労働をめぐる新たに注目すべき動向が広がっています。その中でも、メキシコの派遣・下請原則禁止、スペインの有期雇用規制など労働法 […] -
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第65回 「誤分類(ごぶんるい)」という言葉を広めよう ②― 「雇用によらない働き方」という用語への違和感
「雇用によらない働き方」を推進する日本政府 日本政府は、アメリカ政府と比べて、労働者である人を「個人請負」として扱う、「誤分類」の問題への取り組みという点ではきわめて消極的だと思います。少なくとも、ILOやEUを先 […] -
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第64回 「誤分類(ごぶんるい)」という言葉を広げよう① 世界の動向を学ぶ
「誤分類」という用語が世界に広がる 労働者と同じように働きながら、雇用ではなく、委託や請負で働く労働者が増えています。その地位・権利の不安定さが日本だけでなく、世界でも大きな問題となっています。とくに、Uberなどの […] -
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第63回 コロナ禍とエッセンシャル・ワーカー保護の課題を考える(2)韓国で「必須労働者保護法」制定
韓国で「必須労働者保護法」制定 2020年1月以降、新型コロナウィルス感染症(Covid-19)が全世界に拡大しましたが、適当な防疫対策がまだ見つからないなかで、各国では人と人の接触機会を最少にするために、外出禁止や都 […] -
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第62回 コロナ禍とエッセンシャル・ワーカー保護の課題を考える(1)
1年半を超えた「コロナ」感染拡大 新型コロナ感染症(英語名:Covid-19、コロナウィルスによる感染症。以下、「コロナ」と略称)は、人と人との接触で感染が広がり、2020年はじめから2年も経たない間に、世界では2億人 […] -
外国の労働・社会関連情報
第61回 「雪のストライキ」とボローニャ市・ライダー基本権憲章 ― 欧州におけるプラットフォーム労働(2)
欧州諸国では、2015年頃から広がって来たプラットフォーム労働をめぐって、それに対抗する動きが大きくなっています。そうした動きに注目して紹介することを目的に、このエッセイで連載を企画しました。そして、「第54回 欧州に […] -
トピックス
第60回 ワクチン接種について考える(2)ー 「不可欠業務従事者」を大切にする社会へ
混迷をきわめる無原則なワクチン接種 政府が決めた接種順位(2021年1月) 前回のエッセイ(第59回 ワクチン接種について考える(1)~ 感染症無策と「ワクチン頼み」)を書いてから、日本政府主導のワクチン接種は混迷をき […] -
脇田滋の連続エッセイ
第59回 ワクチン接種について考える(1)~ 感染症無策と「ワクチン頼み」
政府が進める「ワクチン接種」 昨年、菅内閣になってから、新型コロナ感染によって死亡する人が急増してきました。今年になって、新型コロナ感染症のワクチン接種が進み、私が住む自治体でも、65歳以上の高齢者を対象としたワクチン […] -
トピックス
第58回 東京五輪は働く人の健康を守るためにも中止すべきである
国内外で高まる中止論 7月23日に開会予定の東京五輪(オリンピック)中止を求める世論が国内外で高まっている。Covid-19(新型コロナウィルス)によるパンデミックが収束せず、感染者数は世界的に増加を続けているが、オリ […]