正社員の平均年収、3年連続ダウン 転職支援登録者 40代が減少幅最大

SankeiBiz 2013/01/04

 転職支援サービス「DODA(デューダ)」がサービスの登録者を対象にした2012年の調査で、正社員の平均年収が3年連続で減り、442万円になったことが分かった。

 11年10月から12年9月末にサービスに登録した20歳〜59歳の正社員の男女約10万人のデータから算出した。

 調査結果によると、09年の454万円の後、3年続けて減少。07年の最初の調査結果との比較で、16万円減り、年代別の減少幅は670万円から62万円減った40代が最も大きかった。

 職種別の前年比較では、販売・サービス系(前年比10万円減、331万円)や企画・事務系のアシスタント職(同8万円減、312万円)で、特に減少が目立った。

 一方、スマートフォン(高機能携帯電話)の普及などで業績が好調なIT系の技術職は増加が顕著で、前年比5万円増の474万円。3年連続で増加した。中でも研究開発職は、前年比63万円増の528万円になった。

 水準が高いのは金融系専門職で、投資銀行業務(986万円)、運用(777万円)などだった。

 平均年収が3年連続で減ったことについて、DODAの木下学編集長は「給与の低い契約社員や派遣社員の活用が、正社員にも影響している」と分析している。

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