時事ドットコム 2013/10/18
就職活動をした学生のうち2割が活動中に自殺を考えたことが18日、自殺問題に取り組むNPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」(東京)の調査で分かった。
同NPOは今年7月、都内で就職活動をしていた大学生ら122人に聞き取りや郵送で調査を実施。この結果、全体の21%に当たる26人が就職活動中に「本気で死にたいと考えたことがある」と回答した。
同NPOの清水康之代表は「周囲が内定する中で、不採用が続き、極度の不安・緊張状態に置かれればうつ状態になり、自殺を考えてもおかしくない」と分析。「大学進学が目的化している教育を改め、社会で働いていくことを念頭に置いた教育に変えるべきだ」と指摘している。
大学に対しては、就職活動で失敗したが立ち直った人の例を学生に紹介するなど、相談しやすい体制の整備を提言している。