消費税8%に、17年ぶりアップ 税負担5兆円増、成長減速の懸念

東京新聞 2014年3月31日

 消費税の税率が1日、5%から8%に引き上げられる。税率上げは1997年4月以来、17年ぶり。増税分は社会保障制度の財源に充てられ、一定の財政改善につながる。一方、家計などの税負担は2014年度に5兆円程度増える。4月以降は買い控えで消費が冷え込み、安倍政権下で続いてきた経済成長が減速するとの懸念が強い。

 増税に伴い公共料金を含めたモノやサービスの価格が一斉に上がり、4月からの年金減額や保険料の増額も加わって、家計のやりくりはより難しくなる。

 商品の価格表示も一斉に切り替わる。昨年施行された消費税転嫁法では、従来の税込みに加え、税抜き表示も特例で認めた。

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