http://mainichi.jp/articles/20160105/k00/00m/040/062000c
毎日新聞 2016年1月4日
通常国会が召集された4日、東京・永田町の国会周辺では、安全保障関連法の廃止を求める市民らの大規模な抗議集会が今年初めて行われた。市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の主催。
昨年9月の安保法成立から3カ月以上になるが、この日も集会が進むにつれて参加者が増え、議員会館前の歩道を埋め尽くすほどの人だかりができた。参加者たちはプラカードや横断幕を掲げ、国会に向かって「戦争法はいますぐ廃止!」「安倍政権の暴走を止めよう!」などと訴えた。
野党の幹部らもマイクを握り、共産の山下芳生書記局長は「国家の暴走で、個人の尊厳を踏みつぶす政治だ。真剣に誠実に国会論戦と野党共闘を努力する」、社民の福島瑞穂副党首は「戦争法を廃止するための国会にしていこう。戦争法を作動させないための闘いもやっていきましょう」と訴えた。
民主の福山哲郎幹事長代理は「安倍政権は国民の声を聞かない、何でも問答無用に切って捨てる。安倍政権の姿勢を正していくために、さらなる市民の輪を広げていただければ」と声を張り上げた。【樋岡徹也】