医師の長時間労働や夜間診療が医療過誤をもたらす? 睡眠不足による悪影響を見ながら国民的議論を求める.
安全な医療のための「働き方改革」
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著者 植山 直人 著 , 佐々木 司 著
通し番号 999
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット > 医療・科学
シリーズ 岩波ブックレット
刊行日 2019/04/05
ISBN 9784002709994
Cコード 0336
体裁 A5 ・ 並製 ・ 88頁
定価 本体620円+税
在庫 在庫あり
この本の内容
医師にはなぜ,過労死ラインの倍の残業時間が許されるのか? 連続30時間を超える労働や夜間診療の恒常化はわたしたちに何をもたらす? 万人に共通な睡眠不足による悪影響を科学的にふまえたうえで論じる.問題の解決は医療過誤をなくすだけではない.厚労省で医師の働き方が検討されている今こそ未来のための国民的議論を求む!
目次
はじめに
第1章 日本の医療は安全か――日本の医師労働の実態と医療事故の危険性
第2章 睡眠のメカニズムと過重労働の危険性
第3章 医師の過労死はなぜ起きる――過重労働と歪んだ医療政策
第4章 豊かな社会を目指して
おわりに――バカンスの取れる国,日本へ
参考文献
著者略歴
植山直人(うえやま なおと)
1958年福岡県生まれ.鹿児島大学医学部卒業.東北大学大学院経済学研究科修士(福祉経済学専攻).現在,全国医師ユニオン代表,医療生協さいたま行田協立診療所勤務,行田市医師会理事,ドクターズデモンストレーション代表世話人.内科医として在宅医療,産業医として労働安全衛生に力を注ぐ.著書に『起ちあがれ!日本の勤務医よ――日本医療再生のために』(あけび書房)がある.
佐々木司(ささき つかさ)
1965年秋田県生まれ.千葉大学大学院自然科学研究科修了.博士(理学).労働生理学者.現在,(公財)大原記念労働科学研究所上席主任研究員.主な研究課題は過労死・過労自死の理論労働科学研究,労働者の慢性疲労と睡眠に関する研究,労働者の健康を念頭においた睡眠評価法の開発.著書に『ルールがわかれば変わる看護師の交代勤務』(看護の科学社)がある.