日本人の会社への忠誠心が世界平均よりも低いことが、世界的な人事・財務コンサルタント、米タワーズワトソンの調査で分かった。今年2〜3月に、29カ国・地域で働く約3万2千人に行った調査では、(1)経営方針への理解(2)自発的に仕事する意欲(3)会社への誇り−がすべてそろう人の割合が日本は13%にとどまった。世界全体は35%、中国は53%あった。
「会社の目標を信じる」との回答も日本38%、世界約70%。「会社で働くことを誇りに思う」は日本47%、世界70%超。「経営陣からの情報を信じる」は日本24%、世界約6割で、逆に「そう思わない」が日本は30%を超え、世界の17%を上回った。
岡田恵子ディレクターは「日本は終身雇用と年功序列が崩れ、経営への期待が薄れた。経営環境が厳しさを増し、雇用のあり方が問われている」と指摘した。