厚生労働省が31日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報)は、基本給や残業代、特別給与をあわせた現金給与総額が前年同月比0.6%減の43万2756円となった。減少は2カ月連続。賞与などの特別給与が同1.5%減の16万9795円となり、全体を押し下げた。
特別給与の減少は、東日本大震災で昨年度の業績が低迷した企業が、その業績を基準に賞与を支給した影響と見られる。
一方、景気の動向を反映しやすい残業代や休日手当などの所定外給与は、同4.1%増の1万8332円となった。増加は9カ月連続。残業や休日出勤などの所定外労働時間は同1.2%増の10.1時間で、10カ月続けて増えた。