東日本大震災の際、フランス政府の勧告に従って東京から国外に一時避難したことを理由に解雇したのは不当だとして、NHKに委託スタッフとして勤務していたフランス国籍のエマニュエル・ボダンさん(55)が15日、解雇無効の確認と損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。
訴状によると、ボダンさんはNHKに20年以上勤務し、海外向けラジオのアナウンスや翻訳業務に従事。毎年度、業務委託契約を交わしていた。
2011年3月の震災直後、フランス政府の避難勧告で、東京を離れ同月30日には出社すると上司に伝えたが、22日付書面で突然、解雇を通知されたと主張している。