朝日新聞 2014年6月23日
都議会自民党の議員総会後、議会棟内を歩く鈴木章浩都議(左端)=23日午後0時36分、東京都新宿区、福留庸友撮影(写真省略)
東京都議会で晩婚化対策を質問していた塩村文夏(あやか)都議(35)が「自分が早く結婚すればいいじゃないか」とヤジを浴びた問題で、自民党の鈴木章浩都議(51)が23日、自身の発言だったと認めた。吉原修幹事長は「ご迷惑をおかけしました」と謝罪。鈴木都議は会派離脱を申し出た。
トピックス:女性都議へのヤジ問題
同日、都議会自民党の議員総会が開かれ、終了後、報道陣から「名乗り出るのか」と問われた鈴木都議は「はい」と述べた。
18日の都議会では、塩村都議が「女性が一人で妊娠、出産、育児で悩んでいる」と質問したのに対し、「早く結婚すればいい」とのヤジが飛んだ。塩村都議は鈴木都議らの座席近くからヤジが聞こえたとし、自民内からも「鈴木都議のヤジ」という声が出ていた。自民党の石破茂幹事長が21日、「速やかに私ですと言って、おわびをすることが必要だ」と言及していた。
塩村都議は「一つ進んだ。ただ少し遅かったのではないか」と話した。
鈴木都議は大田区選出で現在3期目。自身のホームページでは「女性が働きやすい社会の実現」を挙げている。18日の都議会後は、発言を否定していた。