時事ドットコム 2014/7/23
マツダ防府工場(山口県防府市)で雇い止めされた派遣社員15人が、マツダに対し正社員としての地位確認と未払い分の賃金支払いを求めた訴訟の控訴審は22日、マツダが和解金を支払うことで、広島高裁(川谷道郎裁判長)で和解が成立した。職場復帰は伴わず、15人全員に支払われるが、双方とも詳しい金額は明らかにしていない。
一審山口地裁は昨年3月、マツダが派遣社員を一時的に直接雇用する「生産サポート社員」制度で、派遣期間の上限を超えないよう違法に調整していたと認定。15人のうち、13人を正社員と認め、未払い賃金を支払うよう命じた。これに対し、原告、マツダ側とも控訴していた。
和解を受け、原告団事務局次長の清水力志さん(44)は「提訴から5年3カ月がたち、長い闘いが終わり、ほっとしている」と話した。
マツダは「和解で早期に終結させるのが適切であると判断した」とコメントした。