連合、ベア2%以上を要求へ 来年の春闘方針

朝日デジタル 2014年10月11日

 労働組合の中央組織・連合は10日、来春闘で賃金体系全体を底上げするベースアップ(ベア)について、「2%以上」を目標に要求する方針を固めた。ベアの統一要求は2年連続。企業業績が堅調なうえ、円安などで物価は上がり続け、「1%以上」を求めた今春闘を上回る要求をする必要があると判断した。

 連合幹部が10日、来春闘の「基本構想」を協議し、ベアを求めることで、おおむね一致。今春闘の平均賃上げ率(定期昇給分を含む)は15年ぶりに2%を超えたが、物価上昇に賃上げ幅が追いつかず、実質賃金は前年同月を下回り続ける。個人消費を底支えするため、今年より高い要求を掲げる。連合は17日の中央執行委員会で正式に決める。(佐藤秀男)

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