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京都新聞 2015年10月14日
滋賀県警高島署生活安全課の30代の男性巡査長が今年6月末に自殺していたことが14日、分かった。滋賀県警監察官室は同日、この巡査長を含む部下3人にパワーハラスメントを働いたとして上司にあたる50代男性警部補を減給100分の10(1カ月)の懲戒処分にした。県警監察官室は「自殺とパワハラの関係は不明」としている。
巡査長は勤務中の6月30日に行方不明となり、3日後に県内の山中で、自家用車内で豆炭を使って自殺しているのが見つかった。遺書は見つかっていない。
監察官室によると、警部補は高島署同課に異動した3月下旬から6月下旬にかけて、部下ら3人に指導名目で「アホかおまえは」「何でこんなことができんのか」と怒鳴ったり、書類を投げ返したり、無料通信アプリLINE(ライン)で「死んでしまえ」とメッセージを送ったりしたという。また酒席で、顔や頭を平手ではたいたりしたという。
県警は監督責任を問い署長を本部長注意、副署長を訓戒処分にした。警部補は降格を申し出ているという。
吉田隆首席監察官は「職場環境の改善を進める中、このような事案が発生したことは遺憾。再発防止に努めたい」とのコメントを出した。