朝日DIGITAL 2016年3月22日
http://www.asahi.com/articles/ASJ3Q3G2HJ3QOHGB002.html
外国人技能実習生に違法な長時間労働をさせたなどとして、岐阜労働基準監督署は22日午前、岐阜県岐南町の婦人・子供服製造会社社長の50歳の男と、岐阜市の技能実習生受け入れ事務コンサルタントの50歳の男を、最低賃金法と労働基準法(割増賃金不払いなど)に違反した疑いで逮捕した。技能実習生に対する労基法違反などでの逮捕は異例だという。
関係者によると、2人は共謀し、2014年12月〜15年8月、中国人技能実習生4人に対し、岐阜県の最低賃金(当時は時給738円)に満たない額で、1日8時間の法定労働時間を超えて働かせ、割増賃金も支給しなかった疑いがある。不払いの賃金は計約475万円になるという。
2人は技能実習生の帳簿を改ざんしていた。また労基署の立ち入り調査に応じなかったり、虚偽の説明を繰り返したりしていたといい、悪質性が高いと判断され、逮捕されたとみられる。
ログイン前の続き技能実習生は午後10時〜翌午前5時の深夜帯や休日にも働かされていたといい、1カ月当たり133〜187時間の時間外労働があったという。
昨年9月、この実習生から労基署に申告があり、発覚したという。