毎日新聞2016年8月2日 地方版
http://mainichi.jp/articles/20160802/ddl/k26/040/504000c
京都労働局は2015年度の個別労働関係紛争相談状況をまとめた。職場でのいじめ・嫌がらせのパワーハラスメント(パワハラ)についての相談は1616件あった。過去最多だった前年をさらに96件上回り、相談内容の項目では4年連続トップ。5年前と比べると587件も増加している。
大幅に増加した原因について、京都労働局は「パワハラが、働く人の尊厳や人格を侵害する許されない行為だと社会的に認知されてきている。一方、職場内のコミュニケーションが希薄になっていること、職場の問題解決機能が低下していること、上司と部下の価値観の違いが拡大していることなど、背景にある状態は依然として改善していない。これまで潜在化していたトラブルが表面に出て労働相談につながっている」とみている。
相談内容別でみると2位は「自己都合退職」の1360件(前年1067件)で、「その他の労働条件」が1217件(前年1069件)、「解雇」が876件(前年879件)、定期賃金や退職金など「労働条件の引き下げ」が802件(前年652件)−−などとなっている。
労働関係紛争相談は京都労働局(075・241・3221)をはじめ京都市下京区の京都駅前(0120・829・100、または075・342・