朝日 DIGITAL 2017年4月20日
http://www.asahi.com/articles/ASK4N02VWK4MPTIL032.html
従業員に違法な長時間労働をさせたとして、法人として労働基準法違反の罪に問われた飲食店運営会社サトレストランシステムズ(大阪市中央区)の初公判が20日、大阪簡裁(井野口攝裁判官)であった。法人代表者として出廷した重里政彦社長は起訴内容を認め、検察側は罰金50万円を求刑して結審した。
同社は「和食さと」など飲食店432店舗をチェーン展開している。
検察側の冒頭陳述によると、同社は有効な労使協定を結んでいなかったのに、大阪府内の系列4店舗の店長ら5人は2015年1〜11月、従業員7人に月40時間超の残業をさせたとされる。重里社長は「心より反省している。さらなる改善努力を行っていく」と述べた。判決は6月1日。
大阪労働局が16年9月に同法違反容疑などで書類送検。大阪区検は17年2月に略式起訴したが、大阪簡裁が「略式不相当」と判断し、正式の裁判を開くことを決めた。