朝日DIGITAL 2017年4月26日
http://digital.asahi.com/articles/ASK4V5GR1K4VULFA020.html
モスフードサービスは5月にかけて、全国のモスバーガーの一部店舗の開店時間を1〜2時間遅らせる。人手不足が深刻化して、原則午前7時の開店時間に合わせてパートやアルバイトが確保できない店がでているため。代わりに早朝から店に出ていた加盟店オーナーの負担を軽くする。
モスの営業時間は原則午前7時〜午後11時だが、パートやアルバイトが集まらない場合などは、営業時間を短縮できるようにする。オーナーらにはすでに新方針を説明した。早朝の営業をやめたいとの申し出が多いといい、まずは約50店が開店時間を1〜2時間遅らせる。
モスは2015年以降、オーナーや店長の長時間労働を見直す観点から、個別交渉で営業時間の短縮を認めてきた。これまで営業時間を短くした店舗は国内1400店のうち400店にのぼる。今回、人手不足を踏まえ、オーナーの判断をより尊重して営業時間を決められる仕組みにする。
サラリーマンや高齢者らの朝食ニーズを取り込むため、外食チェーンは価格を抑えた朝食向けメニューを充実させてきた。モスの場合、午前7時〜午前11時の売り上げは全体の1割程度といい、「開店時間を遅くしても売り上げにそれほど大きな影響は出ない」(広報)と判断した。
外食チェーンでは、一部のファミリーレストラン「ガスト」や「ロイヤルホスト」が24時間営業をやめるなど、営業時間を短くする動きが広がっている。(久保智)