厚生労働省は23日、今年1月時点でホームレスの人が5534人いたと発表した。昨年より701人(11・2%)減り、2003年に調査を始めて以来、初めて6千人を下回った。厚労省は、自治体の支援体制の充実や雇用環境の改善などが背景にあるとみている。
調査はホームレス自立支援特別措置法に基づき全国の駅や公園などで市区町村が目視で実施。男性5168人、女性196人、不明170人だった。都道府県別では東京が1397人と最多で、大阪1303人、神奈川1061人と続いた。
特措法は今年8月で期限が切れるため、自民党などは期限を10年延長する改正案を今国会に提出し、成立させる考えだ。