後を絶たない過労死や過労自殺をなくそうと、長時間労働などが原因で亡くなった人の遺族が、過労死を防ぐための法律の制定を求めて、21日、全国6か所で署名活動を行いました。
このうち東京・千代田区では、過労死や過労自殺をした人の遺族で作る「全国過労死を考える家族の会」のメンバーと過労死の問題に取り組む弁護士などおよそ30人が集まりました。家族の会などでは、国が過労死の調査を行い総合的な対策を取ることと、国や自治体、それに企業の責任を明らかにして長時間労働を防止することを柱にした過労死を防ぐための法律の制定を求めています。
21日は雨の降るなか、親子連れなどに「大切な家族を失う過労死や過労自殺の悲劇をなくしましょう」とか、「ゆとりのある職場を作るため協力をお願いします」と呼びかけて署名を集めていました。東京の家族の会の代表で、夫を過労自殺で亡くした中原のり子さん(55)は、「私たちのような被害者を二度と作らないよう、法律の制定に向けて活動を続けていきたい」と話していました。
家族の会などでは100万人を目標に署名活動を行い、まずは、ことし3月上旬までに集まった分を国会に提出することにしています。