生活保護受給者 およそ215万人

NHKニュース7月10日

生活保護を受けている人は、ことし4月の時点で全国でおよそ215万人で、前の月よりも9000人余り減ったことが厚生労働省のまとめで分かりました。
しかし、去年の同じ時期と比べると受給者は5万人近く増えていて、厚生労働省は「依然、厳しい状況が続いている」と分析しています。

厚生労働省によりますと、ことし4月に生活保護を受けた人は、全国で215万1843人で、これまでで最も多かった前の月より9210人減りました。
また、生活保護を受給している世帯も、前の月より596世帯減って157万8032世帯になりました。

受給者の数はことし3月まで11か月連続で過去最多を更新し続けており、前の月を下回ったのは1年ぶりです。

厚生労働省は、「例年4月は、新年度となるのをきっかけに働き始める人が増えるため受給者が減少する傾向がある。去年の同じ時期と比べると受給者は4万9000人余り増えており、依然、厳しい状況が続いている」と分析しています。

政府は先の国会に、生活保護法の改正案と生活保護を受ける前の経済的に困った人への支援策を盛り込んだ「生活困窮者自立支援法」を提出していましたが廃案になっていて、厚生労働省は秋の国会に改めてこの2つの法案を提出したいとしています。

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