朝日新聞 2014年4月21日
警視庁蒲田署地域課の男性巡査長(44)が拳銃自殺したのは上司のパワーハラスメントが原因だったとして、警視庁は21日、同課係長の男性警部補(52)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とし、発表した。警部補は巡査部長への降格を申し出ているという。
人事1課の説明では、警部補は2月中旬に2回、巡査長ら部下数人に対して、職務質問による摘発実績が上がっていないことを理由に「お前らはダメだ。今後の身の振り方を家族と相談しろ」と退職を迫った。巡査長は同月15日午後、勤務中に署内のトイレで自殺。遺書に警部補の名を挙げて「許せない。こんなに仕事が嫌になったのは初めて」と書いていたという。
警部補は昨年春ごろから、この巡査長ら部下約10人に「お前は警察官に向いていない」「本当にぶっ飛ばしたくなる」と怒鳴ったり、ジュースの紙パックを投げつけたりしていた。