過労死防止法案:衆院で可決、成立へ…傍聴の遺族、喜び

毎日新聞 2014年05月27日 19時57分(最終更新 05月27日 20時02分)

過労死等防止対策推進法案などが全会一致で可決された衆院本会議が散会し、喜びを分かち合う「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表(左から2人目)ら関係者=国会内で2014年5月27日午後1時18分、藤井太郎撮影

過労死等防止対策推進法案などが全会一致で可決された衆院本会議が散会し、喜びを分かち合う「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表(左から2人目)ら関係者=国会内で2014年5月27日午後1時18分、藤井太郎撮影(省略)

 過労死や過労自殺の防止対策を国の責務で実施する「過労死等防止対策推進法案」が27日、衆院本会議で可決された。法案は今国会中に成立する見込み。

 法案は超党派の議員連盟が提出。同日の衆院本会議には、家族の遺影を抱いた被害者の遺族ら約30人が傍聴。法案が可決されると抱き合って涙を流した。

 記者会見した過労死防止基本法制定実行委員会の委員長、森岡孝二関西大名誉教授は「法制定で過労死は社会問題であるという意識が生まれる。法制定は極限まで広がっている過労死防止の出発点だ」と訴えた。【東海林智】

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