民間企業の女性管理職6.6% 政府目標ほど遠く

朝日デジタル 2014年8月20日

 民間企業の管理職(役員を含む課長職以上)に占める女性の割合が6・6%だったことが、厚生労働省が19日まとめた2013年度の雇用均等基本調査でわかった。2年前より0・2ポイント下がった。指導的地位に占める女性の割合を20年に30%にする政府目標には、ほど遠い数字だ。

 1カ月を超えて雇われている労働者が10人以上いる企業が対象で、3874社が答えた。13年10月1日時点。

 役職別では、部長職では3・6%、課長職では6・0%を女性が占めた。係長職は12・7%だった。企業規模が大きいほど割合が低くなる傾向がみられた。

 育児休業取得率の確報値(事業所調査)も同時に発表。6月発表の速報で76・3%だった女性の取得率を、83・0%に上方修正した。

 政府は、民間企業の管理職や議員などに占める女性の割合を20年に30%にする目標を掲げている。6月に改訂した成長戦略には、国や自治体、企業に数値目標を義務づける新法の検討を盛り込み、厚労省の審議会でも議論が始まっている。

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