SankeiBiz 2014.8.27
厚生労働省は9月1日から、夜間や休日に電話で無料の労働相談を受け付ける「労働条件相談ほっとライン」を開設する。過酷な労働で若者らを使い捨てる「ブラック企業」対策が目的で、フリーダイヤル(0120)811610。本人だけでなく、家族や友人ら誰でも利用できる。
日中は各都道府県の労働基準監督署や労働局にある「総合労働相談コーナー」で受け付けるが、仕事が終わった夜間や土日にも窓口を設ける。水曜日以外の平日午後5時〜10時と土日の午前10時〜午後5時。年末年始を除き来年3月末まで実施。弁護士や社会保険労務士など労働問題に詳しい相談員が対応する。
厚労省は10月から就職活動中や就職が内定した若者を対象に、労働法の知識を身に付けてもらうことを目的としたセミナーも全国の大学などで開催。労働法の内容を説明するホームページを年内にも開設する。
同省は昨年9月、「過重労働重点監督月間」として、離職率が極端に高いなど若者の「使い捨て」が疑われる企業への監督指導などを実施した。