http://mainichi.jp/select/news/20150219k0000e040203000c.html?PHPSESSID=ef1df18af702e6e4f837237e5b9b7225
毎日新聞 2015年02月19日
厚生労働省による成果型労働制度(ホワイトカラー・エグゼンプション)の導入決定を受け、過労死や労働問題に取り組む弁護士グループが18日、導入に反対する緊急集会を東京都内で開いた。同制度は高収入であり、高度で専門的な仕事をする人を対象に1日8時間、週40時間の労働時間規制から除外するもの。集会では過労死弁護団全国連絡会議の川人(かわひと)博弁護士が「長時間労働は残業代の不払いと一体。除外で残業代不払いが合法化されれば企業は安心して長時間労働を強化するだけだ」と訴えた。
マタニティーハラスメントの問題に取り組む女性やNPOメンバーらが制度を批判。ソフト開発に従事していた長男が過労自殺した父親は「(時間規制の)歯止めがなくなれば効率や成果ばかりを求める職場になり過労死・過労自死の犠牲者、遺族が増える」と懸念を表明した。