「裸足、素手でトイレ掃除」休日出勤強要…… 山形県労連ブラック企業アンケート
毎日新聞2019年7月3日 08時28分(最終更新 7月3日 08時28分)
山形県労働組合総連合(勝見忍議長)は2日、「ブラック企業」アンケートの結果を発表し、パワーハラスメントや長時間労働などの回答があったことを踏まえ、「働き方改革に逆行する深刻な状況」としている。
アンケートは県労連のホームページで常時実施しており、今回は2018年6月〜今年5月に回答のあった42人分をまとめた。
項目別(複数回答あり)ではパワハラが最多の7件で、サービス残業6件▽有給休暇の切り捨て・未取得5件▽ワンマン経営4件――と続いた。
パワハラでは「休日出勤を強要され、難色を示すと、『いいんだよ自分に跳ね返るから』と言われた」「『おまえは介護に向かない』『おまえのような人間は初めて見た』と毎日のように言われた」「トイレ掃除を裸足、素手でやらされた」などがあった。
県労連は結果を山形労働局に報告して改善・指導を求める考え。勝見議長は「被害は氷山の一角。企業でパワハラが多いのは、人権を無視した業績至上主義が原因」と話している。【長谷川隆】