医療費42兆円余 高齢化で過去最高 昨年度 (9/26)

医療費42兆円余 高齢化で過去最高 昨年度
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NHK News 2019年9月26日 17時31分

病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた昨年度、平成30年度の概算の医療費はおよそ42兆6000億円と高齢化の進展などで過去最高を更新しました。

厚生労働省によりますと、全額自己負担した場合や労災保険を除いた昨年度の概算の医療費は42兆5713億円で、前の年度と比べておよそ3000億円、率にして0.8%増え2年連続で過去最高を更新しました。

国民1人当たりの医療費は33万7000円で前の年度より4000円増えました。

年代別にみますと75歳未満は22万2000円だったのに対し、75歳以上は93万9000円と4倍以上に上りました。

診療の種類別でみますと入院が17兆3000億円で全体の41%を占め、通院が14兆6000億円、調剤が7兆5000億円、歯科が3兆円でした。

一方、厚生労働省が使用を推進している価格が安い後発医薬品、いわゆるジェネリックの昨年度の使用割合は数量ベースで77.7%と前の年度より4.7ポイント増えました。

少子高齢化が進む中、医療費は高齢者の数がピークを迎える2040年度には70兆円台にまでに膨らむと試算されていて、給付と負担の見直しの議論が避けられなくなる見通しです。 

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