23歳長女が過労自殺 若者に訴えた母親の思い 北海道札幌市 (10/10)

23歳長女が過労自殺 若者に訴えた母親の思い 北海道札幌市
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191010-00000017-hbcv-hok
2019/10/10(木) 19:59配信 HBCニュース

北海道放送(株)
二度と娘のように苦しむ若者がいなくなるように…過労自殺で23歳の長女を亡くした母親が、札幌の大学生に思いを訴えました。

「綾の死は今でも私は信じられない。こうやって皆さんの顔を見ていると、大学時代の綾の姿と非常に重なって、今とてもウルウルした状態です」(杉本綾さんの母親)

「頑張ってます」(亡くなった杉本綾さん)

札幌市豊平区の病院で看護師をしていた杉本綾さん。
月91時間の時間外労働でも手当は支払われないなど過酷な勤務に苦しみ、就職して8か月後に自ら命を絶ちました。

「キッチンの床に綾が横たわっていた。どんなに呼んでも目を開けないし。スカートの下が素足でしたが、触ったら冷たい。一生懸命こすって温めたら目が覚めるんじゃないかと思って、一生懸命温めましたけども、目が覚めませんでした」(杉本綾さんの母親)

人の役に立つため看護師になったという綾さんは、人を助ける職場で追い詰められていきました。
母親は、これから社会に出る学生に、慎重に職場選びをしてほしいと訴えました。

「きちんとした働き方ができる場所を積極的に探してください。二度と綾のような思いをする若い方が出ませんように」(杉本綾さんの母親)

「胸が痛い。自分がつらいと思ったら、周りの人にすぐ相談したり愚痴を言ったりするのは、すごく大事なことなんだなと」(大学2年生)
「困ったときでも他の人に聞けるような、そういう環境の職場を選びたいなとすごく思った」(大学3年生)

母親は今も苦しみながら若者のために声を上げています。

北海道放送(株)
最終更新:10/10(木) 20:41 

この記事を書いた人