「一気飲みしないとクビ」「訴えるんだったら訴えて」「悪魔」 パワハラ受け休職 辺野古の海上警備会社の上司発言
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沖縄タイムズ 2019年10月17日 09:00
名護市辺野古沖の海上警備を受注するセントラル警備保障(CSP、東京)の警備員が、パワハラを受けたとして、上司に慰謝料200万円の支払いを求めていることが16日までに分かった。警備員は「お前、悪魔だよ」などと言われた後、病院で適応障害などの診断を受けた。上司側は発言を認めた上で、「事実関係を調査中」としている。(編集委員・阿部岳)
(資料写真)辺野古沿岸部への土砂投入。護岸で囲まれた海域への埋め立てが進んでいる=2019年7月13日、名護市辺野古(小型無人機で撮影)
警備員と沖縄事業部ナンバー2である上司は昨年12月、沖縄市内で開かれた同僚の結婚披露宴に出席。警備員によると、上司が泡盛のグラスを渡し、「一気で飲まなければ(来年)3月でクビだからな」と強要したため、録音を始めた。
録音には、上司による以下の発言が記録されている。「お前が一番の悪」「あなたは3月末で終わり。はい、お疲れさまでした」「俺は警察出身。あなたはただの(契約社員)」「訴えるんだったら訴えて。俺は表に立つから」「裁判でも労基署でもいいよ。うちは1部上場の会社だから顧問弁護士もいる」「やっぱ沖縄だから時給2千円って言ったらいくらでも来んのよ」
警備員によると、同僚に仕事のやり方を注意したことはあったという。「ただ、悪魔と言われるようなことは全くしていない。片方の言い分だけを聞いてクビにするのはどうかしている」と批判。「会社も見て見ぬふりをしていて許せない。ウチナーンチュをばかにしている」と語った。
警備員は適応障害や急性胃炎の診断を受けた。結局雇い止めにはならず、4月以降も契約は更新されたが、睡眠が取れないなど体調不良が続き、現在は休職している。