「米軍基地でパワハラ」妊婦に遅番週5日 日本人労組が抗議 (11/02)

「米軍基地でパワハラ」妊婦に遅番週5日 日本人労組が抗議
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2019/11/2(土) 10:45配信 毎日新聞

「米軍基地でパワハラ」妊婦に遅番週5日 日本人労組が抗議
キャンプ座間=神奈川県座間市で2013年、本社ヘリから小出洋平撮影

 在日米軍基地で働く日本人従業員が米国人上司や監督者から人権に関わるパワハラ被害に遭っているとして、日本人従業員の労組「全駐留軍労働組合」(全駐労)の約50人が1日、在日米陸軍キャンプ座間(相模原市、座間市)の正門前で抗議行動を実施した。

 在日米軍基地の日本人従業員は日本政府に雇用され、日本政府はその労働力を在日米軍の需要に応じて提供する。全駐労にはこうした従業員が加入している。

 全駐労によると、キャンプ座間にある学童施設で今年6月、妊娠8カ月の従業員(全駐労組合員)が米国人上司から労働条件の変更を通告された。基本勤務時間午前8時〜午後5時で週1回前後は遅番があるという条件を、7月からは「月曜から金曜の全てで遅番勤務に変更する」という内容だった。この組合員は出産などを控えているため見直しを求めたが、上司は一切取り合わなかったという。

 防衛省は全駐労の申し入れを受け、在日米軍に対し、強制的な勤務時間の変更は労働契約法に抵触するとして、再発防止を図るよう要請した。防衛省南関東防衛局の座間防衛事務所は1日、在日米軍からこの組合員の勤務時間を元の勤務形態にするとの回答を得て全駐労側に回答書を示した。全駐労神奈川地区本部の飯島智幸・執行委員長は「組合員が抱える問題は他にもあり、今後も解決に向けて活動を継続する」としている。【長真一】 

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