厚生労働省が29日発表した派遣労働者実態調査で、6割の派遣労働者が今後の働き方として「正社員」を希望すると回答した。派遣労働で働いている理由については、4割近くが「正社員として働きたいが、職が見つからなかった」と答えた。不本意ながら派遣で働く人が多数に上る実態が浮き彫りとなった。
今後希望する働き方(三つまで回答)では、「正社員」が60.7%と最も多く、「今の(派遣の)ままの働き方」(19.3%)、「派遣会社で無期雇用される派遣労働者」(19.2%)がほぼ同数だった。
現在の派遣での就労を選んだ理由(三つまで回答)では、「正社員の職が見つからなかった」(38.8%)、「好きな勤務地・期間・時間を選べる」(33.6%)、「働きたい仕事内容を選べる」(26.3%)の順だった。