日本経済新聞 2014/3/23 20:10 (2014/3/23 22:21更新)
大阪市長選は23日投票、即日開票され、前市長で日本維新の会共同代表の橋下徹氏(44)=維新推薦=が新人3氏を破り再選された。橋下氏は大阪府・市を統合再編する「大阪都構想」の来年4月実現に向け、今夏にも設計図を完成させ、今秋の住民投票実施を目指す。ただ維新以外の他党は都構想に慎重で、実現のハードルは高い。
大阪市選挙管理委員会は23日夜、確定投票率が23.59%だったと発表した。同市長選でこれまで最低だった1995年の28.45%を下回り、過去最低となった。
大阪府知事選とダブル選だった前回2011年市長選の投票率は60.92%で、今回は37.33ポイント低下した。
橋下氏は日本維新傘下の地域政党「大阪維新の会」の公認候補で日本維新の会が推薦。再選後の任期はこれまでの残りの15年12月まで。
橋下氏は1月、都構想の制度設計を議論する法定協議会で特別区の区割り案の一本化を求めたが反対され、市長を辞職し出直し選に踏み切った。大阪で維新と対立する自民、民主、公明、共産の各党は「市長選に大義がない」などとして候補擁立を見送った。
都構想は大阪府・市の二重行政を解消するため、大阪市を解体し、広域行政を担う「都」と特別区に再編することを目指している。