厚生労働省が2012年1月に実施した「ホームレスの実態に関する全国調査」(目視による概数調査)の結果が4月13日に公表されました。これを見ると、ホームレス総数は、リーマンショックで深刻な不況が起きた2008〜09年当時と比べると、全国的に減少しています。
しかし、地域によって状況は異なります。都道府県別でホームレス数が最も多かったのは、大阪府2,417人でした。ついで東京都2,368人、神奈川県1,509人の順になっています。人口は大阪府が887万人、東京都1319万人、神奈川県906万人ですから、大阪府の多さが際立っています。大阪府の人口は京都府の人口の3.4倍ですが、ホームレス数は京都府(176人)の13.7倍にも上っています。
大阪府のホームレスの9割(90.1%)は、寝起きの場所からみると大阪市に集中しています。東京都23区と7大政令指定都市(横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市、神戸市、福岡市、京都市)のなかで、昨年度調査からホームレスが少しでも増えているのは大阪市だけです。