セクハラ、会社が対応せず…嘱託女性が損賠提訴

読売新聞 2013/06/14

 元上司によるセクハラ被害を訴えたのに、会社が適切に対応しなかったとして、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(東京)の嘱託職員の女性(41)が14日、同社と元上司に計1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 訴状によると、本店勤務の女性は2011年から約1年間、元上司から「添い寝しよう」などと会食の席で言われたり、160通ものメールを送りつけられたりするセクハラ被害を受けたと主張。社内の通報窓口に相談したが、担当者から「大ごとにしたくない」などと言われ、同社は元上司を懲戒処分ではなく厳重注意にとどめたとしている。

 女性は提訴後の記者会見で、「会社に自浄能力がないため、やむなく提訴を選んだ」と話した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「訴状を精査の上、対応を検討する」としている。

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