労働保険審査会、労災給付額訂正求める 固定残業代など調査へ 労基署処分、取り消し /東京 (3/20)

労働保険審査会、労災給付額訂正求める 固定残業代など調査へ 労基署処分、取り消し /東京
https://mainichi.jp/articles/20200320/ddl/k13/040/020000c
毎日新聞2020年3月20日 地方版

〔写真〕労働保険審査会で主張が認められ、ほっとした様子の村上弘樹さん=立川市で

 長時間労働でうつ病を発症し労働災害が認定された昭島市の調理師、村上弘樹さん(57)が、残業代が固定額にされるなどして妥当な賃金が支払われず労災の休業補償給付額に反映されなかったとして労働基準監督署の処分の再審査を求めたのに対し、国の労働保険審査会は訴えを認めた。村上さんの代理人は「行政不服審査で救済されたのは画期的」と評価している。【青島顕、東海林智】

 八王子市の京懐石料理店に勤務していた村上さんは、2016年7月ごろから1日も休まず働き、同年11月にうつ病と診断されて休職を余儀なくされた。発症直前1カ月の残業時間は209時間に達し、17年9月に八王子労基署に労災認定された。その際、休業補償給付額も決まったが、村上さんは額の認定を不服として再審査を求めていた。 

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