米国で7月24日、連邦最低賃金が引き上げられました。昨年成立した最賃引き上げ法に基づく第2ステップの措置。
時給5・85ドル(約626円)を6・55ドル(約701円)にします。1年後には第3ステップとして、7・25ドル(約776円)にアップすることが決まっています。
米国では、1997年の改定を最後に連邦最賃は据え置かれたままでしたが、2006年の中間選挙によって上下両院で民主党議員が多数を占めたことから、07年に最賃引き上げ法が成立しました。
しかし、昨今の物価高の下ではこれで十分とはとてもいえない、と全米労働総同盟産別会議(AFL―CIO)のジョン・スウィーニー会長は言います。
同会長は大統領選挙にも言及し、「民主党のオバマ候補は最賃の物価スライド制実施を主張してきたが、共和党のマケイン候補は最賃引き上げ法に繰り返し反対してきた人物だ」と批判しました。(連合通信)