6月給与、90年以降最大の減

朝日新聞 2009年8月3日

6月給与、90年以降最大の減 賞与カットと残業減影響

働き手に6月に支払われた現金給与総額は平均43万620円で前年同月より7.1%減ったことが、厚生労働省が3日発表した毎月勤労統計調査でわかった。減少率は比較できる90年以降で過去最大。製造業の残業時間が同4割減るなどして残業代が削られていたところに、大幅なボーナスカットが追い打ちをかけた。

従業員5人以上の全国3万3千事業所を調べた。所定内給与は24万7851円で前年同月比0.5%の減少にとどまったものの、ボーナスなど「特別に支払われた給与」が16万7044円と同14.5%も減った。

残業時間は製造業で同40.7%減と大幅に減り、9.4時間。全産業でも同18.5%減って8.7時間となった。この結果、残業代も全産業で同17.7%減って1万5725円にとどまった。残業代の減少は11カ月連続となる。

所定内給与と残業代、特別給与などを合わせた現金給与総額の減少は13カ月連続。特に製造業は同13.9%減と激しく落ち込んだ。

総務省発表の6月の労働力調査では、雇用者数が前年同月比で110万人減と過去最大の減少幅を記録。雇用の量が減っていることに加え、職がある人も収入が大幅に削られていることから、個人消費への影響が強く懸念される。

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