毎日新聞 ドイツ:脱原発法案を下院が可決…22年までに全停止

 【ベルリン篠田航一】ドイツ連邦議会(下院)は30日、2022年までの国内17基の原発停止を盛り込んだ改正原子力法案を賛成多数で可決した。今後、7月8日に連邦参議院(上院)の承認を経て正式に成立する見通し。メルケル政権案よりさらに早い17年ごろの全廃を求めていた野党・緑の党も、党是だった脱原発が現実化することから、時間的な差については妥協し、今回の議決では賛成に回った。

議決は賛成513票、反対79票、棄権8票。現在ドイツ国内にある17基の原発のうち、老朽化や故障などで既に8基は停止している。今後は15年以降に順次停止し、22年には全てが止まる。

この記事を書いた人