パートや派遣社員などの非正規労働者が労働者全体に占める割合は、去年1年間の平均で35.2%となり、前の年を僅かに上回って、統計を取り始めた平成14年以降で最も高くなりました。
総務省の労働力調査によりますと、正規の労働者の数は去年1年間の平均で3340万人で、前の年より12万人減った一方、パートや派遣社員などの非正規労働者の数は1813万人で、2万人増えました。
この結果、労働者全体に占める非正規労働者の割合は、去年1年間の平均で35.2%となり、前の年を0.1ポイント上回って、統計を取り始めた平成14年以降で最も高くなりました。
男女別の非正規労働者の数は、男性が566万人で、前の年より5万人減ったのに対し、女性が1247万人で、6万人増えています。
今回の結果について、総務省は「少子化の影響で正規の労働者として働く若い人が減る一方、医療や福祉の分野で女性が非正規労働者として働くケースが増えたことが、非正規労働者の割合を押し上げる要因となった」としています。