しんぶん赤旗 2013/03/23
(写真)各界各層の訴えを聞く「原発のない福島を! 県民大集会」の参加者=23日、福島市
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から約2年がたった23日、福島市の郊外、あづま総合体育館で「原発のない福島を! 県民大集会」が開かれました。全国各地からの参加者も含めて約7000人で会場はあふれ、「停電と冷却システム停止で、福島第1原発の事故『収束』には程遠い」「県内全原発の廃炉を」という声が相次ぎました。
主催者あいさつで五十嵐史郎実行委員長が「福島県民の願いは県内10基すべての廃炉と安心して暮らせる福島を取り戻すこと。東電、国に最大限、早急な取り組みを求め、この集会を開きました」と訴えました。
清水修二福島大学教授が呼びかけ人を代表してあいさつ。フリーライターの鎌田慧氏が連帯あいさつし、佐藤雄平知事、福島市の瀬戸孝則、南相馬市の桜井勝延両市長のメッセージが紹介されました。
ふたば農協、相双漁協、高校生、県森林組合連合会、県旅館ホテル生活衛生同業組合、県外避難者、子ども保養プロジェクトのメンバーがそれぞれ発言。「人の力で制御できない原発はつくるべきではない」などの訴えに、大きな拍手が寄せられました。
飯舘村飯樋から県内の新地町に避難している女性(67)は「除染がほとんど進まず、いつ戻れるか分からない。大集会に示された力を受け止めて、除染も賠償も前に進めてほしい」と語りました。