生活保護費裁判 枚方市は控訴せず

NHKニュース5月2日 13時37分

大阪・枚方市に住む足に障害のある女性が、自動車を所有していることを理由に一時、生活保護が支給されなかったのは不当だと訴えた裁判で、市は、生活保護費の支給などを命じた判決を受け入れ控訴しないことを決めました。

大阪・枚方市の佐藤キヨ子さん(73)は、足に障害があり、7年前に生活保護を受け始めましたが、自動車を所有していることを理由に一時、市から生活保護の支給を打ち切られ、市に賠償などを求める訴えを起こしていました。

大阪地方裁判所は先月19日、「車がないと病院に通うのが難しいのに、自治体の検討が不十分だった」と指摘し、枚方市に生活保護費など170万円余りの支払いを命じたうえで、「自立を手助けする観点から日常生活での車の利用はむしろ認められるべきだ」と、自治体に弾力的な運用を促していました。

この判決について枚方市が対応を検討していましたが、2日、判決を受け入れて控訴しないことを決めました。
枚方市は「厚生労働省などと協議のうえ、総合的に判断した。判決の趣旨を十分に踏まえ、一層の生活保護制度の適正な事務執行に努めたい」としています。

佐藤さんは「長い裁判だったのでやっと区切りがついて、すごくうれしい。私と同じような境遇の人の救済につながればよいと思います」と話しています。

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