東京新聞 2013年11月8日
首相官邸前で特定秘密保護法案に抗議する人たち=7日、東京・永田町で(安江実撮影)
特定秘密保護法案が衆院本会議で審議入りした七日夜、法案に反対する集会が東京・永田町の首相官邸前で行われ、約四百人(主催者発表)が参加した。
マイクを握った市民団体のメンバーは「私たちの知る権利が脅かされ、(秘密を)知ったことで罪にも問われる。このままでは日本の民主主義は壊される。法案は絶対に廃案にしなくてはいけない」と強調した。
デモの参加者らは「国民の目と耳、口をふさぎ、憲法・民主主義を否定する」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げ、「都合の悪いこと、秘密にするな」「原発問題、秘密にするな」などとシュプレヒコールを上げて法案に反対した。国分寺市の無職斉藤美智子さん(85)は「主権者としてものごとを正しく判断するには、正しく把握することが大事。基本的な知る権利を侵す法案は許せない」と語気を強めた