神戸新聞 2013/11/295
自民党は29日、過労死等防止に関するワーキングチーム(WT)の初会合を党本部で開いた。超党派の議員連盟が提出を目指す過労死等防止基本法案について、関係者から聞き取りを実施。兵庫県内の遺族らは「一日も早く制定を」と訴えた。
同法案は、過労死や過労自殺を防ぐため、国などの責任を明確にし、対策を進めるのが目的。初会合には厚生労働省や日本経団連の担当者、遺族が出席した。
全国過労死を考える家族の会兵庫代表、西垣迪世さん(69)=神戸市垂水区=は「成立が1日早まれば、それだけ救える命がある。私のような遺族をこれ以上増やさないで」と訴えた。WT事務局長を務める馳浩衆院議員は「実態を把握し、議論を深めたい」と語った。(段 貴則)