毎日新聞 2014年02月24日 大阪朝刊
毎日新聞・MBS世論調査
大阪市の橋下徹市長(大阪維新の会代表)の辞職に伴う出直し市長選(3月9日告示、23日投開票)について、毎日新聞は22、23の両日、市内の有権者を対象にMBSと合同で世論調査を実施した。出直し選は、橋下氏が提唱する大阪都構想の議論加速を図る狙いだが、選挙への賛成は29%にとどまり、反対が63%に上った。橋下氏への支持率は48%で、大阪府知事時代も含めて初めて5割を切った。都構想については賛成44%、反対43%と拮抗(きっこう)している。
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出直し選の投票については「必ず行く」「たぶん行く」との積極的な回答が71%を占めた一方で、「たぶん行かない」「行かない」との消極的回答も26%あった。投票率が60・92%だった前回2011年の市長選での告示後の調査では、「既に行った」を含めた積極的回答が92%で、消極的回答は3%だった。調査時期が異なるものの、有権者の関心が現時点で低いことがうかがえる。
橋下氏に対する支持は依然多数を占めるものの、今回は44%が「支持しない」と答えた。12年6月の市長就任半年の調査まであった「どちらとも言えない」との選択肢を今回設けておらず、一概に比較できないものの、不支持が急増している。
支持政党別にみると、有権者の半数近くを占める「支持政党なし」の無党派層のうち、48%が「支持しない」と答えた。公明、民主、共産でも不支持が多数を占めている。一方、維新と自民は、橋下氏支持が多数を占めている。就任半年の調査では、共産を除く各党と無党派層で橋下氏支持が過半数に達しており、様変わりした。
政党別支持は、自民24%▽維新11%▽公明5%▽共産4%▽民主3%。自民が維新の2倍の支持を得ている。
都構想への賛否は、ほとんどの年代で伯仲している。支持政党別では、維新の賛成が89%に上り、自民も賛成が多数を占めている。公明、民主、共産は反対が圧倒している。【稲垣淳】