Yomiuri Online 2014年12月17日
いわゆる従軍慰安婦報道に携わった元朝日新聞記者(56)が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市厚別区)の田村信一学長らは17日、記者会見し、来年度も元記者を非常勤講師として雇用すると正式に発表した。
田村学長は方針変更の理由について、下村文部科学相が「脅迫は許されるものでない」と批判したことや、全国の弁護士が脅迫状の捜査を進めるよう札幌地検に刑事告発したことなどを挙げ、「暴力と脅迫を許さない動きが大きくなり、一定の抑止力になりつつあるため」と説明した。学生などの安全確保については「新たな危機管理体制を構築し、対応したい」とした。
同大には今年5月と7月、虫ピンが同封された脅迫状が届いたほか、元記者の雇用継続に抗議する電話や電子メールが相次いでいた。同大は当初、学生などへの安全に配慮して来年度は元記者と契約しない方針を示していた。