「きみ、残業できる?」 面接で質問、企業の3割超え



「きみ、入社したら残業や休日出勤はできる?」


採用面接の際にこんな質問をしている企業が3割超にのぼることが、労働組合の中央組織・連合の調査でわかった。大半の企業は男女を問わず質問しているが、連合は「結果的に、残業しにくい人が多い女性を採用しないことにつながりかねない」と問題視している。

長時間労働


調査は、新卒採用や転職時の就職差別の実態を調べる目的で、昨秋に加盟する組合を対象に実施。3648組合から回答を得た。


面接で残業や休日出勤ができるかを聞いている企業は36・6%、転勤ができるかを聞いている企業は43・9%にのぼった。結婚しているか、予定があるかをたずねている企業も11・9%あった。


面接で家族の職業や収入を聞いている企業は12・4%、本籍地や出生地をたずねている企業も7・6%。戸籍や住民票の提出を求めている企業も8・7%あり、いずれも2008年の前回調査時から比率はほとんど変化していない。連合は「就職差別につながるおそれがある」と批判。今後、経営側に是正を働きかけるという。(大内奏)

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