東京電力福島第1原発などの原発で働く労働者の安全や権利を守ろうと、労働組合や労災問題に取り組むグループが9日、「被ばく労働を考えるネットワーク」の設立集会を東京都内で開いた。原発労働問題のネットワーク設立は初めて。
同ネットワークは、原発労働が多数の会社が関与する下請け構造の中にあり、労働者が安全や労働条件の不安を抱えていることから結成された。昨年10月、労組や被ばく労災問題に取り組む市民らが集まり準備会を結成。地元福島のグループと交流し、厚生労働省や経済産業省と交渉を重ねてきた。労働者からは「募集の際に示された作業とは違う危険な作業をさせられた」「安全教育が不十分」などの相談が寄せられてきた。25日には福島県いわき市で相談会と講演会が開かれる。同ネットの問い合わせは、中村さん(090・6477・9358)。【東海林智】